法善寺横丁

織田作之助の小説「夫婦善哉」でも有名な石畳の路地の両側には、小料理屋、バーなどがひしめきあって軒を並べる。横丁の入り口に架かる看板の文字は西が藤山寛美さん、東は3代目桂春団治さんのもの。小料理屋「正弁丹吾亭」の前に「行き暮れてここが思案の善哉かな」の織田作之助の碑がある。道頓堀と並んで、数々の歌にも登場する、ミナミのシンボルとも言える法善寺横丁は、浪花情緒あふれる一角である。

写真 バックグラウンド
法善寺横丁の中心、法善寺(水かけ不動)は一日中線香の煙がただよい、香りがしみついている。法善寺というより「水かけ不動さん」の名で親しまれている不動明王は、商売繁盛、恋愛成就などさまざまな願いをこめて、お詣りの人がかける水で、いつもヌレヌレと苔むしている。
法善寺横丁は浄土宗天龍山法善寺の境内の露店から発展。明治から昭和の初期にかけては寄席の紅梅亭と金沢亭が全盛で、落語を楽しむ人々で賑った。太平洋戦争の空襲で寺ともども焼失。戦後、再び盛り場としてよみがえった。寺は江戸時代の創建だが、現在は不動さんと金毘羅堂だけが残る。拝観自由。

VIEW POINT
この界隈で有名なのは、水かけ不動、織田作之助の句碑と法善寺横丁。水かけ不動さんで願をかけて、石畳の横丁をウロウロすれば、浪花情緒を目と耳と舌で味わえる。

写真 一番よい時期、時間帯
昼は水掛け不動に参り、『夫婦善哉』の舞台となったぜんざいやに入る観光客が多い。夜の早い時間帯には勤め帰りのOLがお目当てのイタリア、フランス料理店などに足を運び、夜更けては、カップルやサラリーマンがなじみのバーやスナックを訪れるなど横丁はいつも人通りが絶えない。


アクセス
地下鉄御堂筋線難波駅下車
地下鉄堺筋線日本橋駅下車

周辺情報
長さ80メートル、幅3メートルの2本の露地が東西に延びた法善寺横丁には約60軒の店が並ぶ。パブ、スナック、小料理屋、洋風料理店などバラエティーに富んでいる。